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2012年3月14日水曜日

WZR-HP-AG300HにDD-WRT / OpenWrtをインストールする

目的

無線LANルーターのソフトウェア・ファームウェアをDIYする。故に、自分で好きなネットワークサービスをインストールすることができます。

- samba
- DLNA
- Mesh Network
- VPN
- FTP
- UPnP
- DDNS
- 3G, LTE

とか基本的にLinuxでできることは全部できる。中身はLinuxだから。

DD-WRTをインストールする

めっちゃ簡単です。

準備するもの 
- PC
- WZR-HP-AG300H

手順

1. 以下のサイトからdd-wrtのファームウェアをダウンロードする。
http://www.dd-wrt.com/wiki/index.php/Buffalo_WZR-HP-AG300H

2. ルーターの電源を入れる。

3. WEBUIにアクセスする。(初期設定は192.168.11.1)

4. ファームウェア更新画面から手順1でダウンロードしたファームウェアを入れる。

5. しばらく待つと192.168.1.1で立ち上がるので好きに遊ぶがよろし。

OpenWrtをインストールする

DD-WRTと比べると運用方法も一気に難易度があがります。自分で全部manageしたいという方にしかおすすめできません。

準備するもの
- PC
- WZR-HP-AG300H
- T8 トルクスドライバー
- マイナスドライバー (筐体ひっぺがし用)
- TTLレベルのシリアル接続ができるケーブル (秋月のFT232RLとか)
- はんだ、はんだごて、銅線とか。ようははんだづけしなきゃならんです。

手順

1. 以下のサイトからopenwrtのファームウェアをダウンロードする。
http://downloads.openwrt.org/snapshots/trunk/ar71xx/openwrt-ar71xx-generic-wzr-hp-ag300h-jffs2-tftp.bin

2. ag300hの殻割りをします。以下のページに殻割りの手順が写真付きで載っていてわかりやすいです。
https://picasaweb.google.com/111743287730172647732/BuffaloWZRHPAG300HHardwarePhotos

3. うまく殻割り出来たらシリアルをつなぐ作業に入ります。"Movie Engine"スイッチのそばにシリアルのPinがありますので、ボードとFT232RLをつなぎます。
以下の写真が参考になりますが、txとrxが逆なので注意してください。
正しくはスイッチ側から「rx, tx, gnd, vcc」です。
https://picasaweb.google.com/111743287730172647732/BuffaloWZRHPAG300HHardwarePhotos#5684893740977826434

4. FT232RLとag300hをこんなふうにつなぎます。
(FT232RL)          (WZR-HP-AG300H)
tx            <--->  rx
rx            <--->  tx
gnd          <--->  gnd

5. PCにFT232RLのドライバをインストールします。

6. PCにターミナルソフトをインストールします。私はminicom派です。ターミナルの設定は以下の通り。設定したらターミナルを起動します。
Bps/Par/Bits : 115200, 8n1
Hardware Flow Control : No
Software Flow Control : No
7.  別のターミナルを開いて、tftpコマンドをインストールします。
$ sudo port install tftp
8.  PCとルーターのLAN port-1 (WANの隣) を有線LANでつなぎます。有線LANはハブ経由でも大丈夫です。以下のコマンドを実行します。最後の"put"行はまだエンターキーを
おしちゃダメです。
$ cd YOUR/FIRMWARE/PATH
$ sudo arp -s 192.168.11.1 02:aa:bb:cc:dd:20 ifscope en0
$ tftp 192.168.11.1
tftp>binary
tftp>rexmt 1
tftp>timeout 60
tftp>put openwrt-ar71xx-generic-wzr-hp-ag300h-jffs2-tftp.bin
9.  ルーターの電源を入れます。ターミナルを見ていて...
tftp server(receive) go, waiting:4[sec]
このへんでCtrl+C連打するとredbootが止まります。止まったら以下のコマンドを実行
します。
ar7100> setenv accept_open_rt_fmt 1
ar7100> saveenv
10.  電源ひっこぬいてルーターを再起動し、手順8のputで止まっているコンソールでエンターキーを押して実行します。あとは自動的にファームウェアがインストールされるのでしばらく待ちます。

11.  8で設定したarpエントリを消去します。消去しないと192.168.11.1にアクセスできません。
$ sudo arp -d -a
12.  http://192.168.11.1にアクセスできればOKです。

実はシリアルコンソールはredbootで"setenv accept_open_rt_fmt 1"するためだけにあります。
本当はdd-wrtの状態でfisconfigでredbootの設定を変更できればシリアルなんて
いらんのですが、どうやってもFIS directoryが壊れるので諦めてシリアルをつなぐことに
しました。

参考
http://wiki.openwrt.org/toh/buffalo/wzr-hp-ag300h

Buffalo純正ファームウェアに戻す

飽きたのでbuffalo純正ファームウェアに戻します。

1. Buffaloからファームウェアをダウンロード。私の環境はMacですのでMac用のファイルをダウンロードします。1.72はtftpできないという噂があったので、私は1.70を使用しています。
http://buffalo.jp/download/driver/lan/wzr-hp-ag300h_fw-win.html

2. dmgファイルをマウントすると、中にファームウェアがあるので適当な場所にとりだします。

3. 先ほどと同じようにtftpコマンドを使用して、アップロードします。 

4. 初期設定のIPアドレス(192.168.11.1)で復帰すればOKです。 
おしまい

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